夏の厳しい暑さの中、現場作業やアウトドア活動を快適に過ごすために空調服を検討している方も多いのではないでしょうか。
数ある製品の中で「エレファン」というブランドが気になっているものの、エレファンの空調服の口コミや実際の評判はどうなのか、知恵袋などで情報を探しつつも、決定的な購入の決め手に欠けているかもしれません。
そこで、エレファンというブランドの独自の特徴から、利用者のリアルな評判、おすすめのモデル、気になる価格帯までを詳しく解説します。
さらに、どこで手に入るのかという実店舗や公式の通販情報についても触れていきますので、購入で失敗や後悔をしないための確かな情報を得ることができます。
この記事を読んでわかること
- エレファンの空調服に関するリアルな口コミと評判
- 他の空調服とは違うエレファン独自の特徴と機能性
- 用途別のおすすめモデルと具体的な価格帯
- どこで買えるか分かる実店舗や公式通販の情報
良い?悪い?エレファンの空調服の口コミを徹底分析
- エレファンとはどんなブランド?
- 良い評判と口コミをユーザーの声から紹介
- 悪い評判や気になる口コミはある?
- 象のような涼しさ!エレファンの特徴
- -5℃の遮熱効果と優れた機能性
エレファンとはどんなブランド?
エレファンは、ファンを背中上部に配置した「アッパーファン」構造を最大の特徴とする空調服®のブランドです。この独創的な設計は特許も取得しており、従来の空調服とは一線を画す快適性を追求しています。
一般的な空調服が腰部分にファンを配置しているのに対し、エレファンは肩甲骨の間にファンを取り付けることで、熱がこもりやすい首元や脇の下へダイレクトに風を送り込みます。これにより、身体を効率的に冷やし、厳しい暑さの中でも快適な作業環境をサポートします。
また、このアッパーファン構造は、フォークリフトの運転や車のシートにもたれかかった際にファンが背もたれに干渉しないという、作業現場ならではのメリットも生み出します。デザイン性と機能性が評価され、グッドデザイン賞の受賞歴もあります。
主な販売元は埼玉県の「よしいや」で、製品販売だけでなく、企業ロゴの名入れや撥水素材へのプリントといった後加工もワンストップで手掛けているのが特徴です。
参考
良い評判と口コミをユーザーの声から紹介
エレファンの空調服は、その独自の構造から多くの利用者より高い評価を得ています。実際の口コミを見ると、特に「涼しさ」と「作業性」に関する肯定的な意見が目立ちます。
まず、最も多いのが涼しさに関する声です。70代の男性からは「思ったより快適で気持ちよく作業しています」という感想が寄せられており、熱い現場で非常に役立っている様子がうかがえます。また、日本貨物鉄道株式会社の導入事例では、「下を向いて作業をすることが多いのですが、その姿勢でもしっかり首元に風が当たる」と、どんな体勢でも効果が持続する点が評価されていました。
次に、作業性の高さも多くのユーザーに支持されています。山越農園の利用者は「腰に道具入れを付けて作業しますが、ファンが上部にあるので邪魔になりません」とコメントしており、アッパーファン構造が現場での実用性に直結していることが分かります。
さらに、予期せぬ副次的効果を喜ぶ声も少なくありません。名久井林業の事例では、「山の中は『やぶ蚊』が多く、毎年蚊に悩まされますが、エレファン® は首元と顔に風を感じるので蚊に悩まされなくなりました」と報告されており、屋外作業者にとって大きなメリットとなっています。これらの点から、エレファンはただ涼しいだけでなく、作業効率や快適性を総合的に高める製品であると考えられます。
悪い評判や気になる口コミはある?
多くの高評価が集まる一方で、エレファンの空調服にはいくつかの気になる点や改善を望む声も存在します。購入を検討する上では、これらのネガティブな情報も把握しておくことが大切です。
データベースに寄せられた口コミの中で、60代の男性からは「袖口のホックがいきなり壊れた」という指摘がありました。二つあるうちの使わない方だったため使用に支障はなかったとのことですが、製品の細かな部分の耐久性については、個体差や使用頻度によって課題が残る可能性が示唆されます。
また、同じ口コミではサイズ展開に関する要望も挙げられています。「小柄な母用なのでMサイズでは大きそう。Sサイズがあれば」というコメントから、より幅広い体型にフィットするサイズ展開を求める声があることがわかります。特に小柄な方や女性が着用する場合、サイズ選びには注意が必要かもしれません。
これらの点を踏まえると、エレファンの空調服は優れた基本性能を持つ一方で、細部の作りやサイズ展開においては、一部のユーザーから改善の余地があると見なされていることがうかがえます。
象のような涼しさ!エレファンの特徴
エレファンの空調服が「エレファント級の涼しさ」と称される理由は、その名の由来ともなった象の耳のように、体を効率的に冷やすためのユニークな設計にあります。その中心となるのが、繰り返しになりますが「アッパーファン」構造です。
人間の体の中で、太い血管が通っている首元や脇の下を冷やすことは、熱中症対策において非常に有効とされています。エレファンはこの点に着目し、ファンを背中上部に配置しました。これにより、取り込んだ外気が最も効果的な場所へダイレクトに送風され、体温の上昇を効率よく抑制するのです。
この設計は、涼しさだけでなく作業の快適性にも大きく貢献します。ファンが腰回りにないため、椅子や車のシートにもたれてもファンが邪魔になることがありません。これにより、フォークリフトのオペレーターやドライバーなど、座り仕事が多い職種の方々からもストレスフリーで作業に集中できると好評です。
言ってしまえば、エレファンは人間の生理機能と作業現場の реаリティ(現実)を科学的に分析し、涼しさと作業効率の両立を高いレベルで実現した空調服であると言えます。
-5℃の遮熱効果と優れた機能性
エレファンの涼しさを支えているのは、アッパーファン構造だけではありません。モデルによっては、さらに快適性を高めるための優れた機能が多数搭載されています。
POINT1: エアジェットダクト
ウェアの内部には「エアジェットダクト」と呼ばれる風の通り道が確保されています。このダクトを通じて、着用者がどのような姿勢をとっても、大量の風が滞りなく首元へと直撃するよう設計されています。かがんだり体をねじったりする動作が多い現場でも、安定した涼しさを感じられるのはこの機能があるためです。
POINT2: 脇下ベンチレーション
脇の下には、内部の空気を排出するための「脇下ベンチレーション」が備わっています。ここから空気が抜けることで、かいた脇汗を瞬時に蒸発させ、気化熱によって脇下を効果的に冷却します。長袖モデルではファスナーで、一部のベストモデルではドットボタンで開閉でき、風量を調整することも可能です。
POINT3: -5℃の遮熱コーティング
屋外での作業を想定したモデル(EK3540など)には、太陽光を遮蔽する特殊なコーティングが施されています。これは東レと小松マテーレの共同技術によるもので、未加工の生地と比較して衣服内の温度上昇を最大で5℃も抑制する効果が実証されています。炎天下での作業において、この遮熱機能は体力の消耗を大きく軽減する助けとなります。
POINT4: こだわりの素材
用途に応じて、最適な着心地と機能性を発揮する素材が使い分けられています。空気漏れが少なく撥水性と透湿性に優れたポリエステル素材「エアコンテック®」、吸湿性が良く肌触りの良い「綿100%素材」、そして両方の長所を併せ持つ「綿ポリ混紡素材」など、作業環境に合わせた選択が可能です。
エレファンの空調服の口コミと購入前に知りたい情報
- 用途で選ぶエレファンのおすすめモデル
- 価格帯はどのくらい?
- 実店舗情報と取扱店
- 公式・通販情報と購入方法まとめ
- フルハーネス対応モデルもラインナップ
- 総評:エレファン空調服の口コミと選び方
用途で選ぶエレファンのおすすめモデル
エレファンは、様々な作業環境や用途に対応できるよう、多彩なモデルをラインナップしています。ここでは主なシリーズと代表的なモデルを紹介しますので、ご自身の使い方に合った一着を見つける参考にしてください。
スタンダードシリーズ
一般的な屋外・屋内作業に幅広く対応する基本のラインナップです。
- EK3540(遮熱ポリエステル長袖): -5℃の遮熱加工が施されており、炎天下での作業に最適です。
- EK4531(綿長袖): 綿100%で吸湿性と肌触りが良く、火気を扱う現場でも比較的安心して使えます。
フルハーネス対応シリーズ
高所作業でフルハーネス安全帯を装着する方向けの専用設計モデルです。背中にランヤードを取り出すための専用口が設けられています。
- EK3580(遮熱ポリエステル長袖): スタンダードシリーズの遮熱機能はそのままに、フルハーネスに対応させたモデルです。
- EK4580(綿長袖): 綿素材のフルハーネス対応モデル。溶接など火花が散る高所作業で重宝します。
ベストシリーズ
腕周りの動かしやすさを重視する軽作業や、よりカジュアルに着こなしたい方向けのモデルです。
- EK3731(ポリエステルベスト): 鉄筋屋さんなどに人気で、軽快な動きを妨げません。
- EK5730(綿ポリ混紡ベスト): ヘリンボーンデニム調のおしゃれなデザインで、作業着っぽさを感じさせません。
主なモデルの比較表
シリーズ | モデル名 | 素材 | 主な特徴 | おすすめの用途 |
---|---|---|---|---|
スタンダード | EK3540 | ポリエステル | 遮熱加工(-5℃) | 炎天下での一般作業、屋外活動 |
スタンダード | EK4531 | 綿100% | 吸湿性、肌触り | 溶接など火気を扱う現場、肌が弱い方 |
フルハーネス | EK3580 | ポリエステル | 遮熱加工、ハーネス対応 | 高所での屋外作業 |
フルハーネス | EK4580 | 綿100% | ハーネス対応、綿素材 | 高所での溶接作業など |
ベスト | EK3731 | ポリエステル | 動きやすい、軽量 | 軽作業、鉄筋作業、配送業 |
ベスト | EK5730 | 綿ポリ混紡 | デザイン性、耐久性 | アウトドア、DIY、軽作業 |
価格帯はどのくらい?
エレファンの空調服を購入する際、最も気になる点の一つが価格でしょう。価格はモデルや機能、そして購入するセット内容によって変動します。
まず、基本的な考え方として、空調服は「ウェア(服)単体」と、送風するための「デバイス(ファン+バッテリー+ケーブル)」が別々に販売されているケースが多い点を理解しておく必要があります。
ウェア単体の価格を見ると、インプットされた情報によれば、遮熱長袖タイプの「EK3540」が14,850円、ポリエステルベストタイプの「EK3731」が10,010円となっています。このように、素材や機能によって価格は変わりますが、ウェアだけでおおよそ1万円から1万5千円程度が一つの目安となりそうです。
初めて空調服を購入する場合は、ウェアに加えてファンとバッテリー、ケーブルがセットになった「スターターキット」を選ぶのが一般的です。デバイスの性能にもよりますが、2025年現在の一般的な市場価格を考慮すると、ウェアとデバイス一式を揃える場合、合計で2万円台半ばから3万円以上になることも考えられます。
これらのことから、予算を立てる際は、自分が欲しいウェアの価格に加えて、どの性能のファンやバッテリーを選ぶかによって総額が変わることを念頭に置くのが賢明です。
実店舗情報と取扱店
エレファンの空調服を実際に見て、試着してから購入したいと考える方もいるでしょう。エレファンシリーズの企画・販売の中心となっているのは、埼玉県に拠点を置く「株式会社よしいや」です。
「よしいや」では、製品の販売はもちろん、企業ロゴの名入れやオリジナルプリントといった後加工(カスタマイズ)もワンストップで受け付けています。特に撥水素材へのプリントなど、高い技術を要する加工にも対応しているため、チームや会社でユニフォームとして揃えたい場合には、直接相談してみるのが最も良い方法と考えられます。
「よしいや」以外の実店舗での取り扱いについては、全国展開の作業服専門チェーンや、地域のホームセンターなどで販売されている可能性があります。ただ、全モデルが常に置かれているとは限らないため、訪問前にお近くの店舗へ電話などで在庫状況や取り扱いの有無を確認することをおすすめします。確実な情報を得るためには、まず後述する公式や通販サイトを確認し、そこから取扱店情報を探すのが効率的なアプローチと言えます。
参考
公式・通販情報と購入方法まとめ
エレファンの空調服は、実店舗だけでなく、各種オンラインストアでも購入可能です。全国どこからでも手軽に注文できるため、多くの方にとって通販が主な購入方法となるでしょう。
中心的な販売元である「よしいや」は、自社のウェブサイトを運営している可能性が高く、そこが公式の窓口となります。公式サイトでは、最新の製品情報や詳細な機能説明、価格などを確認できるはずです。
また、インプット情報によると、Yahoo!ショッピング内の「ズームオンラインショップ」といったECモールでも取り扱いがあります。これらの大手通販サイトでは、ポイント還元やクーポンが利用できる場合もあり、お得に購入できるチャンスがあるかもしれません。
購入する際の注意点として、空調服は「ウェア」と「デバイス(ファン・バッテリー等)」の組み合わせで機能します。 初めて購入する方は、ウェアとデバイスがセットになった「スターターキット」を選ぶと間違いがありません。一方、すでにエレファンや互換性のあるデバイスを持っていて、ウェアだけを買い替えたい場合は、「服のみ」の商品を選びます。
このように、ご自身の状況に合わせて必要なものを正しく選択することが、無駄のない買い物につながる鍵となります。
フルハーネス対応モデルもラインナップ
建設現場や高所での作業では、墜落制止用器具である「フルハーネス」の着用が義務付けられています。従来の空調服の上からフルハーネスを装着すると、服が圧迫されて空気の通り道が妨げられ、涼しさが半減してしまうという課題がありました。
エレファンは、この課題を解決するため、フルハーネス着用を前提として設計された専用モデルを開発しています。代表的なモデルには「EK3580」や「EK4580」があります。
これらのモデルの最大の特徴は、背中部分にランヤード(命綱)を通すための専用の口が設けられている点です。これにより、空調服の中にフルハーネスを装着し、ランヤードだけを外に出すことができます。服の膨らみが維持され、空気の循環を妨げることなく、安全性と快適性の両立が可能です。
より安全に使用するため、着用時は襟元のファスナーを7~8cmほど開けて、ショックアブソーバー(衝撃吸収装置)をウェアの外にしっかり出して使用することが推奨されています。
もし手持ちの空調服がフルハーネスに未対応であっても、「SPVEST(スペーサーベスト)」という製品を併用する選択肢もあります。これは服と体の間に空間を作り出すベストで、これを着用した上から空調服を着れば、ハーネスを上から装着しても空気の通り道を確保できます。
まとめ:エレファン空調服の口コミについて
この記事のポイントをまとめます。
エレファンはファンを背中上部に配置したアッパーファン構造が最大の特徴
首元や脇下に直接風が届き効率的に涼める
口コミでは「快適な涼しさ」や「作業性の良さ」が高く評価されている
タチエリ仕様は首周りの日焼け対策にも有効との声がある
ファンが腰にないためフォークリフトや車の運転でも邪魔になりにくい
蚊に刺されにくくなったという副次的な効果も報告されている
一部に「袖口のホックが壊れた」など耐久性を指摘する声もある
-5℃の遮熱効果を持つ特殊コーティング素材採用モデルが存在する
脇下ベンチレーションで脇汗を効果的に気化させ冷却できる
一般作業向け、フルハーネス向け、ベストタイプなど多彩なモデルを展開
フルハーネス対応モデルは安全性と快適性を両立させる工夫がされている
ウェア単体の価格は1万円前後からが目安
ファンとバッテリーは別売りのためセット購入が必要
購入は埼玉県の「よしいや」や大手通販サイトが中心
名入れやオリジナルプリントなどの後加工にも対応可能